パッサナーのブログ

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大学院の入学予定者オンライン懇親会に参加して

4月から通う大学院から、入学予定者オンライン懇親会のお誘いがありました。
大学院には院生協議会という組織があり、その幹事長からのメールです。

協議会という言葉はよく聞きますが、改めて協議会とは何だろうかと考えました。
調べると、「複数の人が集まって、ある議題について相談するために開く会。」(精選版日本語大辞典)とあります。

大学院生活を始めるにあたり、私は、講義を受講するとか、レポートを書くとか、調査に行くとか、リサーチペーパーを書くとか、自分に課せられる課題をどうこなしていくか、ということだけを考えていました。

大学院には時間割があり、それに従ってそれぞれの科目を受講し、所定の単位を取れば修了。
私のように、大学院の内部をよく知らない人間はそのように考えがちです。

しかし、院生協議会の幹事長さんからこうしたメールをもらうと、大学院生としてそれだけをやっていればよい訳ではない、ということに気づきます。

大学院は、教員や事務局だけで運営されているものではないでしょう。
大学院の運営の現場では、さまざまな課題が生じていると思われます。
大学院生もまた、そした課題の解決をとおし、大学院の運営に深く関わっているのではないでしょうか。

例えば、給湯室のポットのお湯は誰が補充するのか、ある量のラインを切っていたら、そのときに使った人が補充するなど、ルールを決めておくとよいのではないか、などです。

院生が共用で使用している部屋の大掃除はいつやるのか、どのように分担するのか、などの話もありそうです。

共用で使用しているプリンターがあれば、トナーは誰が交換するのか、という問題もでてきます。

共用で使っている部屋があれば、施錠していることでしょう。
最後に部屋をでる人は施錠するというルールも必要ですし、鍵をどのように管理するかという問題もあります。

共用でサーバを使っているなら、サーバの管理は誰が担当するのか、バックアップは誰が行うのかも決めておかなければなりません。
当番制になるのでしょうか。

大学院には懇親会や各種説明会・相談会などがありますが、そのお世話も大学院生が行っていると思われます。

大学院生にとってよりよい研究環境が整えられるように、教員や事務局ばかりが実施するのではなく、大学院生自らが環境の改善に向けて働きかけを行う。
そうしたこともあるでしょう。

このときには、課題について複数人で相談して物事を決めていく必要がありますし、そうしたときに協議会が組織されるのだと思います。
協議会というのは、複数の人が共通に関わる課題があるとき、必然的に発生するように思われます。

心優しい人がいれば、その課題に一人で対処しようとする。
悪気がなかったとしても、その人に任せっきりになってしまうこともある。
しかし、結果的にみんなに関わりのある課題であれば、みんなで解決するのがよい。

そのために協議会という組織をつくり、みんなが共通に関わる課題を半ば公式的に、目に見える形で明らかにします。
そうすることによって、課題の解決に向けて、みんなが当事者意識をもつことになります。

今回案内された新入生オンライン懇親会も、大学院生の方にお世話をして頂いたのだと思います。
院生協議会の幹事長からメールがくるというのは、そういうことでしょう。

さて、新入生オンライン懇親会は昨日、18:30から20:00までズームで開催されました。
実際には時間がおして終了は20:30となりましたが、あっという間でした。
2時間というのは意外と短いです。

懇親会は自己紹介、ブレイクアウトセッションが2回、全体セッションが1回という流れです。
全体では、30人くらい参加していました。
ブレイクアウトセッションは10人くらいです。

最初、この流れが大きく書かれたスライドが示され、あぁ、こんな風に進行するんだなと、分かりやすかったです。

ブレイクアウトセッションでは、メンバーをグループに分けてフリートークをします。
在校生が経験をもとに大学院生活について語り、教員が担当する科目について説明したりします。
また、新入生と教員・在校生との質疑応答もありました。

私は文系なので、必須科目である統計分析が不安で、その辺りを質問しました。
これはやはり、苦労する人は苦労するようで、皆で一緒に乗り切ろう、という空気もあるようです。
私もそこに乗っかり、積極的に他の院生に相談しながらやっていこうと思いました。

授業で課されることの多いレポートについて、そのボリューム感についても聞きました。
400字(この場合は毎回の講義ごと)、2,000字、4,000字、それ以上と、いろいろパターンがあるようです。
これは最低文字数で、これ以上書いても問題ありませんし、実際書く人はいるようです。
レポートが期末に集中すると大変なので、期中から少しずつ書いておくとよい、というアドバイスもありました。

完成度についても、最低限でよいと割り切ることもあるそうです。
たくさんの講義をとっていると、実際、やむを得ない場合があるということです。

オンライン懇親会の開催の趣旨は、入学後の不安を少しでも解消するということです。
私のような社会人の大学院生にとっては、こうした懇親会を開催してもらえるのはありがたいです。

最後に、今年度の新入生のライングループを作りました。
同期というのは大学生以来で、若い頃を思い出します。

ここでは、どのようなやりとりが行われるのでしょうか。
在学中、修了後、同期とどのような関係を築くことができるのか、楽しみです。