前回は、班の中間発表と最終発表、スライド作成の実際について書きました。
今回は、科目等履修生として在籍していた期間を通した、雑感を書きます。
講義が行わていた建物が、職場から徒歩15分ほどの距離にあり、比較的近いのがよかったです。
移動のストレスがありませんでした。
建物は人文・社会科学総合教育研究棟といい、教育学部・文学部・法学部・経済学部が集まる研究・教育施設です。
JR札幌駅と地下鉄北12条駅の中間にある大学正門と、地下鉄北12条駅の側にある門、どちらの門からも徒歩10分弱です。
大学の構内は自然が豊かで、建物までの道すがら、気分転換ができます。
構内を歩いている間も楽しく、毎回フレッシュな気分で、講義の臨むことができました。
受講生は10数人でしたが、私は55歳、私以外は全員が20代前半です。
年齢差からくるギャップは、少なくとも私は、感じませんでした。
先方からどう見えていたかは、分かりません。
ただ、一緒に班を組んだ方とは、コミュニケーションも多くとりましたが、ギクシャクすることはありませんでした。
私は科目等履修生という立場もあり、講義を受けさせて頂くという気持ちが強く、マインド的には丁稚奉公でした。
こうした姿勢が、気持ちの上で、年齢差を打ち消していたのかも知れません。
科目等履修生ではなしに、正規の大学院生はすごいなと思いました。
講義では班を組み、調査とスライド作成、発表を行います。
確か2回目の講義で、参考として、昨年度のスライドを見せてもらいます。
50頁とか60頁とか、それ以上のものもありました。
写真やイラスト、図表、フォントなど、頁数を左右する要素は様々なので、一概に多い少ないは言えません。
それでもやはり、実感としては多いです。
私は圧倒されて、果たして自分に、これだけのものを作れるのだろうかと、不安になりました。
この頁数は一班の班員で作成しているとは言え、相当なボリュームです。
内容も充実していました
実際に調査対象の博物館を取材し、実地に得られた情報を盛り込んでいるスライドもあります。
結果的に私の班は、40数頁となりました。
ひとまず及第点、そう考えていいのかなと納得しています。
なお、他班のスライドもそれなりの頁数で、内容も濃かったです。
しかも皆さん、他の講義も多数受講されているなかでのスライド作成です。
大学院生ってすごい、そう思いました。
科目等履修生となり、大学に通っている間は、30数年ぶりに学生気分を味わうことができました。
講義を受講する人文・社会科学総合教育研究棟に入ると、たくさんの学生がいます。
そんな学生に紛れて、私も講義のある教室に向かう。
なんだか嬉しかったですね。
あぁ、キャンパスライフって、こうだったなって思います。
ちなみに私は、決して華やかなキャンパスライフを送っていた訳ではありません、念のため。
でもあれですね、正直な気持ち、女子学生がいると楽しいですね。
やましい気持ちからではありません、純粋にそう思う、ということです。
大学の中心的な図書館として、大学附属図書館があります。
ここはよかったです、よく利用しました。
たくさんの机と椅子があり、空調の効いた、静かな整った空間で作業ができます。
作業に飽きたら、フラフラと、興味のある分野の書架に向かいます。
面白そうな本を手に取り、パラパラとめくってみる。
よい気分転換になります。
なお、科目等履修生の間は、図書館の本を利用することは、ほとんどありませんでした。
調査は主に、博物館の年報と活動評価書、学芸員資格取得の際のテキストを使っていたからです。
9月に公共政策大学院に通うことが決まって以降は、たまに図書館の本を利用しています。
大学附属図書館は、学術研究・調査や生涯学習を目的とする場合は、誰でも利用できます。
(高校生以下・予備校生・小さいお子様ずれの方を除く。)
科目等履修生で受講したのは、博物館関係の一科目だけでしたが、少し力んでいたためか、調査やスライド作成など、講義以外にも結構時間をかけました。
無駄な作業も多かったように思います。
例えば、年報や活動評価書、本に記載された内容を、改めてワードに打ち込む、などの作業をしていました。
これは無駄だったと思います。
後から見ることもしませんでした。
年報や活動評価書、本に記載された内容は、使える部分を抽出・整理し、ダイレクトにスライドに打ち込む方がよかったです。
ただし、抽出・整理のためのメモは必要です。
準備を完璧に整えてから事を始めるのではなく、まず事を始めてしまい、その後、修正を繰り返しながら完成形に近づけていく。
こうしたやり方の方が、効率がよいと思います。
何はともあれ、7月の最終発表を以て、科目等履修生の過程を終えました。
後日、学修簿が配付され、無事、単位が取得できていることを確認します。
嬉しいです。
講義の受講を許可して頂いたA教授、科目等履修生を勧めて下さった塾のB先生、一緒の班で調査・発表をさせて頂いた受講生のCさん、どうもありがとうございした。