パッサナーのブログ

日々、考えたこと、行動したことを、書いています

大学院の科目等履修生だった頃 4

前回は、
科目等履修生と、
なってからのことを、
概略的に書きました。
 
今回からは、
講義の内容や、
調査の進め方、
発表などについて、
個別具体的に書きます。
 
 
4月11日の初回講義で、
7月18日までの、
1学期で行うことの、
説明がありました。
 
手短に言うと、
特定の調査項目ごとに、
班を構成し、
調査対象となる、
博物館について調査し、
班として、
調査過程の中間発表と、
調査結果の最終発表を行う、
というものです。
 
 
初回講義と、
2回目の講義では、
班の構成を行いました。
 
初回講義で、
博物館に関する、
ハンドブックが配付されます。
 
博物館の可能性研究会,2023,『博物館の可能性 -持続可能な未来を推進する地域発展のために-』文化庁
(以下、ハンドブック)、
です。
 
これは、
博物館を、
地域発展に、
最大限に活用するための、
考え方や実践のヒントを、
提供するために、
制作されたものです。
 
 
ここでは、
博物館が持つ、
潜在力として、
以下の6つが、
挙げられています。
 
① 地域の歴史・文化・アイデンティティの源泉となる。
② 都市再生やまちづくりの核となる。
③ 観光開発や企業のイノベーションに役立つ。
④ SDGs の実現に貢献し、文化多様性や社会包摂を促進する。
⑤ 生涯学習や社会包摂の拠点となる。
⑥ 新たな地域創造の立脚点となる。
 
そして、
①から⑥の潜在力ごとに、
博物館の実践の、
優れた事例が、
紹介されています。
 
 
受講生は、
紹介された事例から、
自分が調査したい博物館を、
複数選定します。
 
選定理由書も、
作成します。
 
教員は、
選定された博物館を、
その性質の共通性と、
選定理由を考慮し、
班分けをします。
 
班には、
博物館の性質や、
選定理由を反映した、
名称がつけられます。
 
2回目の講義で、
次の5つの班が提示されました。
 
① 観光班
  (観光資源としての博物館)
② 日常の記憶班
  (地域の日常の記憶を保存する博物館)
③ 震災の記憶班
  (東日本大震災の記憶を保存する博物館)
④ 生涯学習
  (生涯学習の拠点としての博物館)
⑤ 八戸班
  (八戸市のまちづくりの拠点としての博物館)
 
(カッコ書きは、
 私が、
 班で調査する博物館の機能を、
 つづめて表現したものです。)
 
受講生は、
この中から、
希望する班を複数あげ、
1班2~3人になるように、
班を決めました。
 
 
2週目の講義の後、
LMSのムードルで、
希望を出しておき、
3回目の講義で、
早々に班が決まりました。
 
私は、
生涯学習班となり、
生涯学習の拠点としての博物館、
という視点で、
調査することになりました。
 
班員は、
私とAさんの2人です。
 
調査対象となる博物館は、
相模原市立博物館と、
福島県立博物館です。
 
 
相模原市立博物館は、
当初から、
私が調査対象として、
選定していました。
 
ハンドブックでは、
博物館がもつ潜在力である、
生涯学習や社会包摂の拠点となる」、
の事例となっています。
 
福島県立博物館も、
当初から、
Aさんが調査対象として、
選定していました。
 
ただし、
ハンドブックでは、
博物館がもつ潜在力である、
「地域の歴史・文化・アイデンティティの源泉となる」、
の事例となっており、
生涯学習や社会包摂の拠点となる」
の事例ではありません。
 
しかし、
福島県立博物館は、
相模原市立博物館と同じ、
地域の総合博物館であることから、
その類似性に鑑み、
生涯学習の拠点としての博物館、
という視点で、
調査することになりました。
 
 
調査の方法は、
最初、
2案ありました。
 
1案目は、
2人ともが、
福島県立博物館と、
相模原市立博物館の、
両方を調査する。
 
その上で、
年次ごと・項目ごとに、
調査を分担する、
というものです。
 
2案目は、
博物館ごとに、
調査を分担する。
 
分担した博物館については、
全ての年次・項目について、
調査する、
というものです。
 
相談の上、
2案目とし、
私は、
相模原市立博物館を、
分担しました。
 
こうして、
分担が決まり、
調査や、
中間発表のための、
スライド作成に、
取り組むことになります。
 
 
今回は、
班の構成について、
書きました。
 
次回は、
調査や、
中間発表などについて、
書きます。