パッサナーのブログ

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美術館で彫刻を見る、本郷新記念札幌彫刻美術館 2

(2024.1.21、本郷新記念札幌彫刻美術館)
 
本郷新記念札幌彫刻美術館
(以下、彫刻美術館)では、
1月26日から28日まで、
2024 さっぽろ雪像彫刻展
(以下、雪像彫刻展)
が開催されます。
 
期間中は、
彫刻美術館の本館前庭に、
札幌を中心に活動する、
彫刻家・造形作家・美術学生たちが制作した、
雪像が展示されます。
 
併せて、
いくつかの関連事業も、
実施されます。
 
札幌国際芸術祭 SIAF2024連携プロジェクト、
となっていたので、
芸術祭の関連サイトものぞいてみました。
 
何やら、
壮大なプロジェクトのようで、
全貌の把握には、
時間がかかりそうです。
 
詳しく調べていると、
ブログを書けなくなるので、
芸術祭の方は、
いったん置いておきます。
 
 
さて、
雪像彫刻展ですが、
ポスターが綺麗でした。
 
日没後の群青の空に、
満月が浮かび、
影となった冬の木立が、
背景を成しています。
 
その前面に、
暖かな光でライトアップされた、
雪像彫刻がたたずんでいました。
 
また、
字のフォントや大きさ、
レイアウト、
シンプルな色使いに、
センスを感じます。
 
私は芸術的センスを、
持ち合わせてはいませんが、
それでも、
センスのよさを感じました。
 
 
ポスターの、
センスのよさにつられ、
書いてある記事を読み込みます。
 
記事には雪像彫刻展の、
関連事業が記載されており、
それを読んで、
あることに気づきます。
 
関連事業は延べ6つあり、
1月27日と28日の、
2日に渡り実施されますが、
各事業の時間が、
重なっていません。
 
つまり訪問者は、
関連事業の全てに参加できます。
 
 
日ごとの関連事業と実施時間は、
次のとおりです。
 
■ 1月27日
  10:00~13:00 雪は友達プレイパーク
  14:00~14:30 オリジナル紙芝居
  15:00~    アーティストトーク
 
■ 1月28日
  10:30~11:15 講和「北海道の冬のアートイベントあれこれ」
  14:00~14:30 オリジナル紙芝居
  15:00~    アーティストトーク
 
上は、
日ごと・時間ごとに整理したので、
時間が重ならないのは、
一目瞭然です。
 
しかし、
ポスターの方は、
事業ごとの記載で、
日にちと時間の関係が、
歴然ではありません。
 
よく読み、
整理してみると、
時間が重なっていないことが分かります。
 
(なお、
 関連事業の記載の仕方は、
 日ごと・時間ごとに書くのか、
 事業ごとに書くのか、
 どちらが良いということはありません。
 
 情報の軸となるもの、
 ほかの情報との整合、
 デザイン上の観点など、
 諸要素を勘案の上、
 決定します。
 
 雪像彫刻展の、
 ポスターにおける記載は、
 これで良いと思います。)
 
 
つまり、
雪像彫刻展は、
メインとなる雪像彫刻の展示と、
延べ6つの関連事業が、
緻密に構成されているのです。
 
各関連事業を、
時間が重ならないように配置する利点は、
次の2つです。
 
1つ目は、
訪問者が希望すれば、
全ての関連事業に参加できること。
 
2つ目は、
彫刻博物館のスタッフは、
限られた人員で、
関連事業の実施に当たれること。
 
(その代わり、
 担当されるスタッフは、
 大変だと思います。)
 
雪像彫刻展の各関連事業は、
これらの利点が、
活かされそうです。
 
 
関連事業の時間配置には、
きっと、
幾度となく、
打ち合わせが行われたでしょう。
 
また、
関連事業ごとに、
関係者との連絡・調整、
会場の予約、
予算の確保、
資材の購入など、
準備も煩雑だったのではないかと思います。
 
このような想像のなかに、
私は、
彫刻博物館のスタッフの、
準備に奔走する姿を見ました。
 
 
イベントは決して、
当たり前に、
あるものではありません。
 
人の手により、
ようやく、
作られるのです。
 
実に、
人間味に溢れています。
 
だからきっと、
イベントに参加するときには、
感謝もした方が良いのです。
 
雪像彫刻展のポスターをみて、
そのように考えました。