パッサナーのブログ

日々、考えたこと、行動したことを、書いています

今週も、本郷新記念札幌彫刻美術館 2

(2024.01.28、本郷新記念札幌彫刻美術館、アーティストトーク
 
昨日に引き続き、
本郷新記念札幌彫刻美術館
(以下、彫刻美術館)
に行ってきました。
 
一昨日から本日まで、
雪像彫刻展が開催されています。
 
今日は、
雪像彫刻展関連事業の、
講話「北海道の冬のアートイベントあれこれ」と、
アーティストトーク
の2つを聞きます。
 
 
講話は10:30から11:15の予定で、
彫刻美術館館長がお話をされました。
 
今日の講話は、
10月から全6回で開講されていた、
「館長の日曜講話 - 札幌の美術編」の最終回です。
 
(なお、6月から9月にかけては、
 「館長の日曜講話 - 彫刻編」が開講されていました。)
 
最終回の内容が、
冬のアートイベントであることから、
雪像彫刻展の関連事業の、
一つとされたのかも知れません。
 
 
彫刻美術館の駐車場が一杯で、
スタッフに、
近くの三角山小学校の駐車場を案内されます。
 
イベント中は、
ここに車を停められます。
 
彫刻美術館からは
徒歩5分ほどでした。
 
 
会場である、
彫刻美術館研修室に入り、
できるだけ前でと、
2列目の席を確保します。
 
全体では、
40人から50人位、
聴講されていました。
 
北海道の冬のアートイベントの、
王道と言えば、
さっぽろ雪まつりです。
 
現在、
様々な主題の巨大雪像が並ぶ、
さっぽろ雪まつりですが、
開催当初は、
芸術色が濃かったようです。
 
1950年の第1回では、
札幌工業高校の生徒が、
「ミロのヴィーナス」を、
制作していました。
 
その他にも、
西洋の著名な彫刻を模した、
雪像が制作されています。
 
 
また、
1979年の第30回では、
岡本太郎がデザインした雪像
「雪の女神」が制作されました。
 
岡本太郎と言えば、
1970年の大阪万国博覧会のシンボル、
太陽の塔」が思いだされます。
 
「雪の女神」の造形に、
太陽の塔」に通ずるものを感じました。
 
 
ほかにも、
北海道各地で開催されている、
雪を利用したアートイベントのお話を、
されていました。
 
作品を手がけるアーティストとしては、
見に来るお客さんが多いと、
モチベーションが上がるとのこと。
 
逆もまた然りで、
猛吹雪で誰も見に来ないと、
ガッカリしてしまうそう。
 
それは、
よく分かります。
 
 
講話が終わり、
15:00からのアーティストトークまで、
3時間半ほどあります。
 
私はこの間、
彫刻美術館本館の向かいの、
記念館で待つことにしました。
 
記念館には椅子があり、
ここに座り、
持ってきた読みかけの本を読みます。
 
本は、
小林克,2009,『新博物館学 これからの博物館経営』,同成社
です。
 
静かな記念館で、
彫刻に囲まれ、
本を読む、
こんな贅沢はありません。
 
 
時間になり、
アーティストトークを聞きに、
彫刻美術館本館に向かいます。
 
昨日に引き続き、
雪像の制作者がお話をします。
 
(昨日お話をされた制作者とは、
 別の方々です。)
 
制作者と作品は次のとおりです。
 
北海道芸術デザイン専門学校(クラフトデザイン専攻)「おむすびころりん」
前田裕人(木工家)「✓(ちぇっく)」
坂本伸雄(彫刻家)「sekosuri」
清水郁太郎(木工家)「笑いコロコロ」
 
どなたにも共通していたのが、
今年の冬は暖かく、
雪像の線が甘くなったり、
像の形が変わったり、
傾いたりする、
ということです。
 
確かに、
冬と言うには暖かいです。
 
現在、
札幌国際芸術祭SIAF2024が開催されていますが、
そこでも、
地球温暖化は議論されているようです。
 
私は本来の、
北海道の冬が好きなので、
このまま暖かくなり、
雪も少なくなっていくのは、
寂しい気がします。
 
 
そのほか、
雪像の制作意図や、
制作に使った道具、
苦労した点、
などの話がありました。
 
アーティストトークには、
50人位が集まっており、
皆さん熱心に、
お話に耳を傾けておられました。
 
 
なお、
雪像彫刻展の雪像の制作者のうち、
5人の方が、
今年のさっぽろ雪まつりの、
雪像を制作します。
 
会場は、
大通会場6丁目アート広場で、
コーナーは、
小雪像:雪像彫刻 from 本郷新記念札幌彫刻美術館、
です。
 
制作者と作品は次のとおりです。
 
河﨑ゆかり「舞」
熊谷文秀「稜線の対話」
清水郁太郎「ふる」
清水宏晃「White Shadow」
前田裕人「作品名未定」
 
楽しみですね。
 
 
今日は1日、
彫刻美術館に、
どっぷり浸かりました。
 
いま、
本郷新という人物に、
興味が湧いています。
 
『彫刻の美』、
読んでみようかな。