(2024.2.12、さっぽろ雪まつり、雪像彫刻 from 本郷新記念札幌彫刻美術館)
2月4日から2月11日まで、
第74回さっぽろ雪まつりが、
開催されました。
私は、
最終日に見に行きました。
目的は、
大通会場6丁目アート広場にある、
「雪像彫刻 from 本郷新記念札幌彫刻美術館」を、
見学することです。
本郷新記念札幌彫刻美術館の、
雪像彫刻展に出品した美術家・工芸家5名が、
雪像を制作しています。
本郷新記念札幌彫刻美術館の雪像彫刻展は、
1月26日から28日にかけて、
開催されました。
私は、
1月27日と28日に見学しました。
雪像彫刻展では、
美術家・工芸家10名が、
それぞれ雪像を制作しています。
1月27日と28日に行われた、
アーティストトークでは、
制作者が、
雪像の制作意図や制作方法、
使用した道具などについて、
説明を行いました。
普段、
芸術家に接する機会がないので、
生の声を聞くのは、
興味深い体験でした。
このうち5名が、
さっぽろ雪まつりの会場で、
雪像を制作すると聞き、
見に行きたいと思いました。
雪像の制作者と作品は、
次のとおりです。
河﨑 ゆかり 「舞」
熊谷 文秀 「Snow-ridge Composition/雪稜の構成」
清水 郁太郎 「ふる」
清水 宏晃 「個性 individuality」
前田 裕人 「約束」
全体的に、
仕上げが美しいと感じました。
造形も、
直線的なものと、
曲線的なものとがありましたが、
どちらも一つの作品として、
バランスがとれています。
そして雪像が、
その場に、
芸術的な空気感を醸しだしています。
雪像が展示された会場は、
アート広場ですが、
その名に相応しい作品でした。
見に来てよかったです。
目的は、
「雪像彫刻 from 本郷新記念札幌彫刻美術館」の見学でしたが、
大通会場全体を見て歩きました。
大雪像・中雪像・小雪像と、
それぞれの特性に応じて、
さっぽろ雪まつりを盛り上げていました。
大雪像は5基あり、
設置されたそれぞれの会場の、
目玉となっています。
ウポポイ(民族共生象徴空間)×『ゴールデンカムイ』(4丁目)、
栄光を目指し駆けるサラブレッド(5丁目)、
ノイシュバンシュタイン城(7丁目)、
旧札幌停車場(8丁目)、
北海道ボールパークFビレッジ Let's play! スノースライダー(10丁目)、
雪像の主題に幅があり、
さっぽろ雪まつりに、
奥行きを与えています。
中雪像・小雪像は、
様々なグループが制作しており、
アニメのキャラクターからスポーツ選手、
平和を題材とする雪像まで、
バラエティに富んでいました。
親しみやすい雪像は、
来場者の目を、
楽しませてくれました。
世界各地の国・地域・都市によるチームが、
雪像制作に参加する、
国際雪像コンクール、
また、
上で書いた、
芸術家が雪像を制作する、
「雪像彫刻 from 本郷新記念札幌彫刻美術館」なども、
趣向が感じられます。
全体に、
見応えがありました。
来年のさっぽろ雪まつりに向けて、
見学者として、
課題も感じます。
1つ目は、
雪像をゆったりと見るなら、
見学日時を考えること。
今回は、
最終日の昼過ぎだったためか、
人が多かったです。
お祭りは賑わうものですから、
これはこれでよいのです。
しかし、
雪像をゆったりと見たいなら、
平日の早朝などが、
よいかも知れません。
2つ目は、
見学前に、
さっぽろ雪まつりについて、
調べておくこと。
私は帰宅してから、
さっぽろ雪まつりのウェブサイトを、
閲覧しました。
そこには、
雪像についての解説や制作過程、
会場でのイベントなど、
様々な情報が掲載されています。
事前に、
そうした情報に目を通しておけば、
もっと、
さっぽろ雪まつりを、
楽しむことができました。
一度見たこと聞いたことに、
もう一度遭遇すると、
それに対する、
興味・関心が生まれる。
人には、
そうした性質がありそうです。
イベントは予習をしてから見に行く、
これはきっと、
ありでしょう。