パッサナーのブログ

日々、考えたこと、行動したことを、書いています

夜に博物館に、行きたいけれども

土曜・日曜の前日は、
夜更かしをしてしまい、
翌朝起きたら昼過ぎだった、
ということがあります。
 
身支度をしてご飯を食べて、
ちょっと用事を足したら、
あっという間に2時、3時です。
 
あぁ、今日は終わったな、
無為な一日になるのか。
 
せめて、
ちょっとだけでも出かけてみようか、
でも、
どこに行こう。
 
そんなときにふと思います、
そうだ、
博物館に行こう。
 
 
でも、
博物館ってだいたいどこも、
16:30とか17:00には閉まります。
 
15:00に自宅を出発すると、
市内の近い博物館でも、
到着するのは16:00です。
 
これでは長くて1時間、
短いと30分しか見学できません。
 
ましてや市内でも、
少し遠い博物館になると、
見学の時間を、
取ることができません。
 
 
今年のいつでしたか、
夕方前に家をでて、
16:00頃に、
北海道博物館に到着しました。
 
やはり、
満足に見学することは、
できませんでした。
 
北海道博物館は、
何回か来ているので、
少し足早に展示を回りました。
 
展示は6ブロックに分かれ、
プロローグの「北と南の出会い」から始まり、
第1テーマの「北海道120万年物語」、
第2テーマの「アイヌ文化の世界」、
第3テーマの「北海道らしさの秘密」、
第4テーマの「わたしたちの時代へ」、
第5テーマの「生き物たちの北海道」、
と続きます。
 
プロローグから、
第1テーマ、第2テーマを見学しているときには、
まだ1時間あるしと、
多少の余裕も感じていました。
 
等身大のマンモス像、
石器や土器、
アイヌのチセなんかを、
解説板を読みながら見学します。
 
第3テーマ、第4テーマにさしかかる頃には、
意外と時間がないなと、
焦り始めます。
 
もっと丁寧に見たいと思いつつ、
開拓時代や、
昭和の暮らしのジオラマの前を、
ササッと通り過ぎます。
 
第5テーマまでくると、
もう心の余裕はなく、
展示室を一瞥し、
そそくさと出口に向かっていました。
 
色んな動物の剥製がありましたが、
一瞬視界に入っただけで、
ほとんど見ていません。
 
 
ゆったりと見学できる、
リラックスした雰囲気が、
博物館のよさです。
 
それなのに、
せかせかと歩き回り、
閉館のアナウンスに急かされ、
気持ちが落ち着きません。
 
一体、
何をしに来たのでしょうか。
 
 
そういう訳で、
たまに思います、
博物館が、
夜も開館してくれたらいいな、と。
 
夜更かしをして、
翌日は昼まで寝ている自分が悪い。
 
それを棚に上げて、
なにを我儘を言っている。
 
それは重々承知しています。
 
それでも、
こういうニーズって、
あると思います。
 
週休二日で土曜だったら、
朝寝坊をしなくても、
夕方から博物館に行きたいときが、
あります。
 
20:00まで開館していると、
例えば16:00に自宅をでても、
見学の時間を取れます。
 
こんな博物館があれば、
いいなと思います。
 
 
少し調べると、
毎日ではありませんが、
そうした博物館がありました。
 
北海道大学総合博物館。
 
ここは、
6月1日から10月31日までの金曜に、
21:00まで開館しています。
 
これは嬉しい、
今度夜に、
行ってみます。
 
また、
苫小牧市美術博物館も、
2023年は10月7日と、
11月14日から19日の間、
20時まで開館していました。
 
苫小牧市美術博物館は、
 好きで、
 年に数回行ってます。)
 
 
ちなみに、
もう二十年位前ですが、
東京上野に、
フェルメール展を見に行きました。
 
これは、
東京に出張した際、
仕事が終わって、
夜に行ったのです。
 
仕事から解放された気分で、
フェルメールを鑑賞するのは、
よかったです。
 
翌日が休みの、
金曜の夜なら、
何も言うことはありません。
 
夜の博物館って、
いいです。
 
 
でも、
夜の開館が難しいことも、
分かっています。
 
職員の方の、
ワーク・ライフ・バランスを、
損ねます。
 
職員の方にも、
ご家族がおり、
ともに過ごす時間があります。
 
自分の趣味の、
時間もあります。
 
もし、
博物館の夜の開館が、
職員の犠牲の上に、
成り立っているとしたら、
利用者は、
どのように考えればよいのでしょうか。
 
私は、
夜に博物館に行きたい。
 
けれども、
そのせいで、
博物館の職員が苦労されているとしたら。
 
答はでていませんが、
もう少し、
考えてみたいと思います。