パッサナーのブログ

日々、考えたこと、行動したことを、書いています

マクロ経済学の本がなかなか進まない

年末年始を過ごした仙台を後にし、
太平洋フェリー「きそ」で、
一路、
苫小牧に向かいます。
 
「きそ」は、
エントランスや廊下に装飾性があり、
船旅の情緒を味わうことができるので、
私は好きです。
 
 
廊下の床はフローリングで、
濃い茶と薄い茶のストライプで構成され、
ワックスが美しい光沢を放っています。
 
デッキに置かれた椅子は、
カラフルな赤、青、オレンジに、
シックな黒も合わさり、
非日常的な空間を演出しています。
 
カーペットには、
赤、青、黄、緑の水玉模様が描かれ、
エントランスの階段の、
貝殻のオブジェと併せ、
遊び心をくすぐります。
 
「きそ」の乗客デッキは、
これらの要素が塩梅よく調和し、
楽しく、
居心地のよい空間になっています。
 
 
仙台には一週間近くいるということで、
勇んで4冊、
本を持ち込みましたが、
読み終わったのは、
1冊だけでした。
 
持ち込んだのは、
政治学の本が1冊、
マクロ経済学の本が1冊、
博物館関係の本が2冊です。
 
政治学の本は、
それなりに順調で、
年始早々に読み終えました。
 
本は、
堀江湛・加藤秀治郎(編),2019,『政治学小辞典』,一藝社、
です。
 
博物館関係の本は、
手つかずでした。
 
いま読んでいるのは、
マクロ経済学の本ですが、
遅々として進みません。
 
本は、
平口良司・稲葉大,2023,『マクロ経済学-入門の「一歩前」から応用まで[第3版]』,有斐閣
です。
 
 
この本は
入門の「一歩前」から応用まで、
と銘打っていますが、
やはり、
記号と数式に苦戦しています。
 
一つの記号は、
ある概念を表してますが、
記号をみたときに、
その概念をサッと、
思い浮かべることができないのです。
 
また、
数式は、
微分積分が分からない、
ということではありません。
 
(この本には、
 微分積分もでてきません。)
 
でてくる数式が、
一次方程式であっても、
なぜその現象が、
このような数式で表現されるのか、
ということが分からないのです。
 
これに悩んで、
時間をとられます。
 
 
加えて、
前のパートの内容の理解が、
後のパートの内容の理解の、
前提となっており、
この点でも苦戦しています。
 
パートEの内容の理解のために、
一つ前の、
パートDの内容の理解だけが必要、
ということではありません。
 
パートEの内容の理解には、
パートAとパートBとパートCとパートDの、
内容の理解が必要、
ということです。
 
(話が込み入らないように、
 単純に書いてます。)
 
 
パートEのところを読むときには、
パートEの内容だけに集中すればよい、
という訳にはいかないのです。
 
パートEのところを読むときには、
随所で、
それ以前の、
パートAとパートBとパートCとパートDの知識を、
並行して思い浮かべなければならない、
ということです。
 
そして、
大体にして、
素で思い浮かべることは難しいので、
前のところに戻って、
また読むのです。
 
このようなことを繰り返しているので、
遅々として読書が進みません。
 
 
読書感に
フワフワしたところが一切なく、
一つ一つ、
隙間なく、
知識のレンガを積み上げていく感じです。
 
実際、
このようにして読まなければ、
先に進むことができません。
 
こうした読み方は、
とても負荷がかかります。
 
 
この本は、
同じ一冊でも、
数冊の分量があるように感じます。
 
今の段階では、
どのマクロ経済学の本を読んでも、
こうなるのかも知れません。
 
ここは覚悟を決め、
時間がかかるのは当たり前、
そう腹をくくって、
向かい合う必要がありそうです。