1月2日から読み始めている、
マクロ経済学の本が、
読み終わりません。
読んでいるのは、
平口良司・稲葉大,2023,『マクロ経済学-入門の「一歩前」から応用まで[第3版]』,有斐閣、
です。
本編約320頁のうち、
読み進めたのは240頁位まで。
この二日間、
ある1頁のところで足踏みをしています。
ここが理解できないため、
先に進めません。
進んでよいのかも知れないけれども、
理解していないのに、
そこを飛ばして先に進むということが、
どうしてもできないのです。
ここまで読んできて感じたのは、
一つ一つの知識を、
前の方から順に積み重ねてこなければ、
そこから先の理解ができなくなるということです。
だからこれまでは、
途中で理解できないところは、
前に戻ったりほかの資料にあたったりして、
理解した上で先に進んでいました。
それはこの先も、
同じだろうと思うのです。
もし、
そもそもが難解な本であれば、
理解できないところはとりあえず飛ばして、
先に進んでみる、
ということもありでしょう。
しかしこの本は、
入門「一歩前」から応用まで、
と銘打たれています。
最後は応用までいくとしても、
入門「一歩手前」からというのは、
マクロ経済学の初心者を、
読者として想定しているのでしょう。
そのような本で、
理解できないから飛ばすというのは、
あり得ないのではないか、
と思うのです。
しかし実際、
今回つかえているところが、
どうしても理解できない。
こんなことで、
貴重な時間がどんどん費やされていくのは、
やるせないです。
ほかにもやらなければならない事がたくさんあるのに、
そのどれにも着手できない。
この1頁のために、
朝・昼・晩の全ての時間が吸い取られていく。
焦燥感が募ります。
休みはあと一日あるので、
明日こそはここを克服し、
先に進みたいです。
できれば明日中に、
この本を読み終えてしまいたい。
ここまでできれば、
私はハッピーです、
何も言うことはありません。
さぁ、
明日が勝負だ、
しっかりと睡眠をとり、
クリアな頭で本と向かい合おう。
ちなみに、
私が理解できないのは、
なぜ、
S(貯蓄)-I(投資)=NX(純輸出)、
となるのか、
ということです。
(読んでいる本の、
244頁のところです。)
Y(GDP)=C(消費)+I(投資)+G(政府支出)+NX(純輸出)、
ですから、
これを変形すると、
Y(GDP)-C(消費)-G(政府支出)=I(投資)+NX(純輸出)、
となります。
Y(GDP)-C(消費)-G(政府支出)は=S(貯蓄)ですから、
この式を先の式の左辺に代入すると、
S(貯蓄)=I(投資)+NX(純輸出)、
となります。
ここでこの本には、
「国内の貯蓄資金が国内の投資額を上回っているため、
その上回った分だけ外国へ投資が行われていることを意味します。」
と書かれていますが、
この意味が分かりません。
国内の貯蓄資金が国内の投資額を上回っていても、
上回った分がそっくりそのまま外国への投資に向けられず、
貯蓄されたままになっているということは、
ないのでしょうか。
(なおこの本では、
国内の貯蓄資金が国内の投資額を下回った場合のことも書かれており、
こちらも理解できませんが、
話が長くなるので割愛します。)
マクロ経済の基本である三面等価の原則から、
このようなことが書かれていると思いますが、
貯蓄された分が必ず全て投資にまわるのだろうか、
という疑問があります。
この部分はNX(純輸出)が絡んでいますが、
もっと言うとその前の、
国外取引を抜きにした国内取引のところで、
なぜ必ず、
S(貯蓄)=I(投資)となるのかが、
理解できていないということです。
(もし、
それがマクロ経済学のお約束で、
異論を差しはさむ余地はないとしても、
せめて、
納得できる説明が欲しいです。)
今読んでいるマクロ経済学の本は、
前のところの理解ができていないと、
先に進めなくなります。
このような読書は、
負荷が高いです。
ただ、
率直にモノを言うのが許されるなら、
入門「一歩前」の読者が想定されているということなので、
もう少し易しい文章にして欲しい、
とは思います。