(2021.12.5、札幌オリンピックミュージアム)
『虹と雪のバラード』は、
日本のポピュラー音楽で、
1971年の発売です。
1972年に開催された、
札幌冬季オリンピックの、
イメージソングです。
複数の歌手・グループによる、
競作となりましたが、
ポップデュオ、
トワ・エ・モワが歌うものが、
定着しました。
私は、
『虹と雪のバラード』を聴くと、
札幌が好きになります。
札幌市民であることが、
嬉しくなります。
理由はいくつかあります。
なお、
この歌が、
札幌と深い結びつきがある、
ということは知っていました。
それは前提です。
1つ目は、
タイトルが持つ魅力です。
タイトルの、
「雪」「虹」「バラード」の、
3つの語の組み合わせに、
清潔感のある、
心地よさを感じました。
純白の雪、
綺麗な虹、
叙情的なバラード。
(バラードは、
ポピュラー音楽で、
ゆっくりしたテンポの、
感傷的な曲を言います。)
このタイトルには、
清々しい響きがあります。
2つ目は、
メロディの美しさです。
静かな前奏から、
次第に盛り上がり、
ゆったりとした、
力強いさびに至るまで、
どの部分をとっても、
聴き入ります。
作曲は、
村井邦彦です。
トワ・エ・モワには、
デビュー・シングルである、
『或る日突然』も提供しています。
3つ目は、
ボーカル2人のハーモニーです。
山室(現・白鳥)英美子の、
しっとりとした歌声を、
芥川澄夫の、
安定した中低音が、
しっかりと支えています。
さびの部分の、
ハーモニーの一体感は、
素晴らしいです。
4つ目は、
平和と希望に満ちた、
歌詞です。
虹の光が射す地平から、
人々の影が近づいてくる。
様々な国の人々が、
手を取りあいながら。
そして、
みんなで一緒に過ごす町、
美しい町。
私は、
開会式での入場行進と、
オリンピック選手村を、
思い浮かべました。
(選手村があったのは、
札幌市南区真駒内地区です。
オリンピック終了後、
UR都市機構(独立行政法人都市再生機構)が、
五輪団地として再利用しています。)
作詞は、
河邨文一郎です。
(河邨は「かわむら」と読みます。)
北海道出身の医師であり、
詩人です。
5つ目は、
1972年に開催された、
札幌冬季オリンピックのイメージです。
札幌冬季オリンピックが紹介されるとき、
『虹と雪のバラード』が、
流れることが多かったです。
華麗な演技で、
見る人を魅了するフィギュアスケート。
ジャネット・リンの映像は、
子供の頃から知っていました。
(ジャネット・リンは、
米国のフィギュア・スケート選手です。
札幌冬季オリンピックでは、
女子シングルスで3位に入賞しました。)
日の丸飛行隊が、
金・銀・銅メダルを獲得した、
スキージャンプ。
(日の丸飛行隊は、
札幌冬季オリンピックで、
日本人選手が金・銀・銅メダルを獲得して、
賞賛を浴び、
こう呼ばれました。)
もちろん、
その他の競技も。
(札幌冬季オリンピックでは、
スキー、
スケート(スピードスケートとフィギュアスケート)、
アイスホッケー、
バイアスロン、
ボブスレー、
リュージュ、
の6競技35種目が行われました。)
そして、
たくさんの観戦者が、
選手に声援を送ります。
こうした競技映像が、
『虹と雪のバラード』とともに、
流されました。
こうしたことが、
『虹と雪のバラード』と札幌を、
深く結びつけています。
私にとって、
『虹と雪のバラード』は名曲です。
タイトルの清々しさ、
メロディの美しさ、
2人のボーカルの一体感、
平和と希望に満ちた歌詞。
これらの要素が、
私をこの曲に惹きつけ、
離しません。
そして、
札幌冬季オリンピックのイメージによる、
『虹と雪のバラード』と札幌との、
深いつながり。
このことが、
『虹と雪のバラード』を聴く私に、
札幌を好きにさせ、
札幌市民であることを、
嬉しく思わせるのです。